中国・血縁ない22歳と9歳、”兄弟”と呼び合い盗みで生活する 氷点下の寒さも「お兄ちゃんが毎晩抱いて寝てくれたから暖かかった」

カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」をほうふつとさせる「兄弟」が中国内陸部の陝西省にいた。

 盗みで生計を立て、共同生活していたのは、血縁のない22歳の男と9歳の男の子。2人はともに、都会に出稼ぎに行った親から見捨てられた「留守児童」だった。8日付の中国青年報が伝えた。

 2人は3年前に同省渭南市で知り合い、車上荒らしや商店で盗んだものを換金して生活。「背が低くていじめられた」という男は、男の子の身長が伸びるようにと、盗んできた牛乳を毎日飲ませていた。草むらに廃品で立てた小屋で、夜は氷点下となる冬を2度越した。男の子は保護された際「お兄ちゃんが毎晩抱いて寝てくれたから暖かかった」と話したという。

 男は今年、窃盗罪で懲役4年6月の実刑判決を受けた。男の子は担当した警察官の尽力で、初めて小学校に入学した。

 「万引き家族」は中国でも3日から上映が始まり、興行収入は既に10億円を突破。映画口コミサイトでも10点満点で8点以上の高い評価を得ている。